愛媛県鬼北町
中学生とつくる魅力発信冊子
Client : 鬼北町教育委員会
Category : ブランディングデザイン / 地域ブランディング

Issue ご依頼背景
地域の魅力をデザインで可視化し、
子どもたちのシビックプライドを育む
愛媛県鬼北町(きほくちょう)にある広見中学校では、2024年に文部科学大臣の認可を受け、独自の教科「地域コミュニケーション科」を設置しました。本教科では、①地域の人々との交流を通じた生き方の学び、②地域との関わりを通じたシビックプライドの醸成、③コミュニケーションスキルの向上を目的とし、地域とのつながりを深める学びを実践しています。
当社は、鬼北町をワーケーションで訪れたことを契機に、町との関わりを継続してきました。そのご縁から、鬼北町教育委員会・広見中学校とともに「鬼北イメージアッププロジェクト」として、生徒たちが地域の魅力を発信する冊子を制作することになりました。
本プロジェクトでは、生徒自身が鬼北町の魅力を掘り起こし、デザイナーと共創しながら形にすることで、自己肯定感やシビックプライドを醸成するとともに、自身のキャリアについて考えるきっかけとなることが期待されていました。
Solution ご提案内容
中学生のまなざしが映し出した、
鬼北町の魅力
コンセプトは「広中成分濃縮100%」(広中=広見中学校の愛称)。町で育った中学生ならではの視点をなるべくそのまま活かす、という方針のもと冊子を制作。
初回授業は「鬼北町の魅力を見える化編」として、言葉と形の両面から鬼北町を深掘りしました。「鬼北町の魅力」をテーマにした生徒44名の全作品を、表紙デザインに採用。本編では10のテーマを設定し、生徒たちが自ら町内の事業者や生産者へ取材・撮影を行いました。キャッチコピーや記事本文の執筆、イラスト制作を分担しながら誌面を作り上げました。
プロジェクト後半では、デザインに関する講義や、デザイナーと生徒が車座になって対話する授業を実施。生徒からは「鬼北には思っている何倍も良いところがあることが分かった」「この冊子を読んで、鬼北町の魅力をたくさんの人に知ってほしい」といった感想をいただきました。本プロジェクトは、愛媛新聞やNHKニュースにも取り上げられました。
より詳細なプロジェクトストーリー ▷ note「みんなのデザイン進化論」